2011年1月27日 星期四

油症患者 入院時部分負担を全額補助

   32年前、台湾の多くの民衆が蒙った「PCB油症被害では、現在も尚一~二千名の「PCB油症」被害者が存在している。衛生署国健局は被害者が部分負担する通院外来費の補助を行っているものの、加齢に伴い入院需要も増しているため、一月一日まで遡って入院時の部分負担についても補助する決定をした。




国健局 今年から全面実施




   32年前、彰化の油脂工場が米糠油の脱色・脱臭過程中、熱媒体にPCBを使用した配管が膨張収縮により亀裂を生じて、PCBsが米糠油を汚染した。該工場の生産したこの米糠油を摂取した彰化、また恵明学校を含む台中地域の二千名余りがこの汚染被害を蒙り、被害者の身体には
痤瘡や爪の黒変、また呼吸、免疫系統が損傷し、また生殖能力への影響をも受けている。


   台湾油症被害者支持協会秘書長邱曉玲によると、既に政府は去年7月末に油症患者のデータを健康保険ICカードに記録する作業を終え実施をしているが、記録に未だ同意していない人が持っている「油症患者診察カード」でも受診できるため、旧来の権益には影響ないとのこと。


   国健局は、昨年10月から優先的に妊娠を予定している婦女油症患者を対象に血液中のPCB化合物濃度検査を始めているが、毒性の強いPCDFsの検査には約2万元という高額な費用が必要なため、未だこの部分の濃度検査は行っていない。これについて国健局邱淑媞は、PCDFの半減期はPCBよりも早く、その濃度も汚染当時に検出され易い。つまり中毒事件発生から30年余りを経た現在での測定の意義は大きくない、としている。


   また邱淑媞は、国健局は今年から油症被害者の入院部分負担の全額補助を行っており、外来及び入院面で、油症被害者に対して整ったサービスが提供できるとしている。




(『自由時報・電子報』 2011年1月16日・
魏怡嘉 : 日文訳は戸倉)

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